丹後地域の歴史や伝説を伝える任意団体「丹後語り部の会」（京丹後市）が1月5日、ユーチューブで動画の配信を始め、3月6日、動画制作発表会をアグリセンター大宮（大宮）で開いた。

丹後語り部の会の会員

　同会は2011（平成23）年、「北京都丹後ふるさと検定」の合格者を中心としてメンバーが集まり設立。嵯峨美術大学教授の助言に基づき、語り部、ガイド活動を通じて丹後地域の魅力を発信している。

　会員の高齢化を考え、語り部の知識を残したいと動画制作を始めたという。代表の東哲さんは75歳、最高齢の会員は87歳。「丹後は歴史と神秘のある土地。面白い伝承がたくさん残されている。もっと多くの人に伝えていきたい」と東さんは話す。

　現在までに公開している動画は22本。籠神社・真名井神社のルーツ、こまねこ伝説や浦島太郎伝説などを紹介。4月中ごろまでに、合計32本の動画を公開予定。中には、「最強のパワースポット真名井神社」「竹野神社（テンテンキ）のお話」など、緑風高校経営企画科の生徒と制作した動画7本も含まれる。

　東さんは「今後、合計100本を目指して制作を続けたい。興味のある人がいたら、ぜひ会員になって一緒に活動してほしい」と呼びかける。