一棟貸しの宿「谷甚(たにじん)」(京丹後市丹後町間人)が9月9日で1周年を迎えた。
海が見える2階のバルコニー。ヒノキ風呂とサウナを完備(提供=谷甚)
宿主の酒井勇介さんは長岡京市出身で、建設会社の社長も務める。間人で代々受け継がれてきた屋号「谷甚」を引き継ぎ、開業した。
同宿は、間人のバス停前に位置し、徒歩1分の場所に旧間人小学校(丹後町)のプールとして利用されていた親水プールがある。これは岩場をくりぬき、海水が穏やかに流れ込むように作られた浅瀬で、現在は一般公開され、無料で利用できる。
チェックインは8時、チェックアウトは17時と、通常の宿よりもゆとりのある設定にした。その理由について、酒井さんは「田舎でゆっくり滞在してもらいたいと考えた。遊びに行くために早く家を出て、一度荷物を置いてから出かけ、次の日、遊んだ後は風呂に入ってから帰るといった過ごし方をしてもらえたら」と話す。
6人まで宿泊可能で、主に家族層の利用を想定している。2階のバルコニーには、海の見える位置にサウナを設置。浴槽はヒノキを使う。酒井さんは「貸し切りサウナを目的として宿泊するのもお勧め」と話す。リビングにはプロジェクター、屋外にはバーベキュースペースを備え、「家族で過ごすこと」を楽しめるようにしているという。客室内には丹後の手土産を配置。季節に合わせて酒井さんが選んでいる。
食事は、近隣に居酒屋、中華料理店、仕出屋があり、要望があれば紹介する。地元の鮮魚店「丸友鮮魚」「畑中鮮魚」(以上、丹後町)と連携し、予約すれば地元で取れた鮮度のいい魚料理を配達するサービスも行う。酒井さんは「地域事業者とのコミュニケーションで、人が介入し、人の温かさを感じてほしい」と話す。
今後について、酒井さんは「客として来た子どもたちに間人で思い出を作り、『大人になったら自分で行きたい』と思ってもらえたら。今後も地域との連携をさらに増やし、家族でゆっくり楽しめる宿にする」と意気込む。「夏には花火大会、秋冬にはカニ料理。今後は自転車の貸し出しなどを検討中で、通年で間人を楽しんでもらえたらうれしい」とも。
予約はホームページで受け付ける。