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京丹後のホテル「KISSUIEN Stay & Food」、3月末営業再開へ

代表の田中慎太朗さん。改装後のフロント前には写真家・畠山直哉さんの写真を飾る予定

代表の田中慎太朗さん。改装後のフロント前には写真家・畠山直哉さんの写真を飾る予定

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 リニューアル工事を進めている京丹後のホテル「KISSUIEN Stay & Food」(京丹後市峰山町)が3月末に営業を再開する。

玄関前の改装の様子。さまざまな人が訪れる「あうんの玄関」

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 1969(昭和44)年「吉翠苑」として創業した同ホテルは、地域の人の「集まる場所が欲しい」という声に応え、宴会場として始まった。地域に求められる形で変化し続け、2022年に「KISSUIEN Stay & Food」としてリニューアル。「あうんの玄関」をコンセプトに、京丹後の玄関口として、レストラン営業、イベント開催など、さまざまな取り組みを行ってきた。

 今回のリニューアルでは客室30室を増やすほか、フロント、レストラン「aun(アウン)」、大浴場などを刷新する。

 ドミトリー形式の客室や、「吉」「翠」「苑」それぞれの漢字をテーマにしたコンセプトルームを新設。フロントは玄関口の目の前に設け、写真家・畠山直哉さんの写真を飾る予定。2022年に老朽化のため運営を終了していた大浴場も改装する。レストランは、ホテルオープン時からあるバーカウンターはそのままに、交流しやすいスペースに生まれ変わるという。メニューは郷土料理や家庭料理を中心に提供。リニューアル後も「丹後の食材を使い、季節ごとの変化を味わってもらえるようなものを提供したい」と代表の田中慎太朗さん。料理長と従業員がアイデアを出し合い、改良を繰り返しているという。土産コーナーは場所を変え、アンテナショップのように地域の商品をセレクトして取り扱う予定。アーティストの武田美貴さんがプロデュースしている。

 田中さんは「地域の人に育ててもらった10年間。地域内外の新規のお客さま増え、丹後が元気になっているのを感じる。これからも『あうんの玄関』として、みんなの交流の場になれれば」と話す。「あうんの玄関」はあうんの呼吸からインスピレーションを得て、お客さまも従業員も素の自分でいられる場所にしたい、という思いを込めているという。

 全ての工事が終わるのは5月ごろを予定。現在、レストラン「アウン」は金曜・土曜・日曜限定で3月17日まで、旧「ギイル」(峰山町)で営業している。ランチは旬の食材を使ったバイキング、夜はだしを使った料理を提供する。

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