セレクトショップ「つゝ LOCAL GROCERY(ローカルグロッサリー)」(伊根町平田)がオープンして、7月31日で半年がたった。
同店は、一棟貸しの舟屋宿「舟屋 壱(いち)」(伊根町)の客室の一部を改修して開いたセレクトショップ。運営を手がけるのは、東京から伊根町へ移住した米田葉子さんら3人。同宿の運営や清掃を行う中で、ごみの分別時にカップラーメンの容器が多く出ている状況に直面。素泊まりの宿泊客が地域の魅力的な食材に出合えないまま過ごしていることを実感したという。「丹後半島にはこんなにもおいしい食材がそろっている。私たちがセレクトして紹介し、生産者のファンになってもらえるような場所にしたい」と考え、開業を決意した。
店名の「つゝ」は、「津々浦々」「巡る・循環する」という言葉に由来し、丹後半島の豊かな食文化が巡っていくようにとの思いを込めた。
店内には、米田さんらが実際に食べたり、話を聞いたりした丹後半島の生産者による商品をセレクトして取りそろえる。伊根町内では手に入りにくい京丹後市や宮津市を中心に、舞鶴市や福知山市などの京都北部で生産された商品を取り扱う。塩、ジュース、菓子、ヒラヤミルクなどの食料品をはじめ、環境に配慮された日用品なども扱う。それぞれの商品には、米田さんらが取材し、オリジナルのPOPを制作して生産者のこだわりや背景を伝えている。
6月には、店内で扱う商品を味わってもらおうとドリンクのテイクアウト販売も始めた。客層は日本人観光客と外国人観光客が半々ほどで、宿泊客が朝食や滞在中の楽しみに買い求める姿も見られるという。
ストアマネジャーを務める米田さんは「伊根を訪れる人に丹後半島という広い領域のファンになってもらいたい。ホームページなどで生産者のストーリーを発信する取材記事も展開している。一人一人の本物志向の商品作りや魅力を、この店を通してしっかりと伝えていければ」と意気込む。
営業時間は9時~17時。水曜・木曜定休。駐車場は近隣にある有料駐車場の利用を呼びかける。