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京丹後に「丹後ちりめん」オープンファクトリー 新たな観光施設目指して

オープニングセレモニーではテープカットが行われた

オープニングセレモニーではテープカットが行われた

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 「丹後織物工業組合」(京丹後市大宮町河辺)が6月24日、「TANGO OPEN CENTER」の営業を始めた。

ファクトリーショップには、丹後ちりめんを使った商品が多く並ぶ

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 同施設は、丹後ちりめんの精練工程を見学できるオープンファクトリーと丹後ちりめんを使った商品を販売するショップを併設している。丹後ちりめんは丹後地域を中心に、約300年前から生産されている織物。同組合では文化・技術の継承や和装以外の商品開発、世界への発信に取り組んでいる。

 精練は、生糸の表面を覆う「セリシン」を落とす作業のこと。よりのない縦糸と1メートル当たり3000回ほどの強いよりを加えた横糸を交互に織った後に行う。ショップでは、生産過程で出るセリシンを使った化粧品や丹後ちりめんのスカーフ、雑貨などの商品を販売。企業や海外バイヤーとの商談スペースも設け、販路開拓に力を入れる。

 同日、オープニングセレモニーが行われ、同組合理事長の田茂井勇人さんは「世界の織物産地としての重要な拠点。和装だけでなく、洋装やインテリアなど幅を広げている丹後の織物事業者と世界を結ぶ場所にし、産業創造に取り組みたい。丹後ちりめんを見て、触れられる観光施設として、地元観光業者との連携も深めていく」と話した。

 年間来場者数の目標は7000人。田茂井さんは「まずはここが、新たな観光地として成功することが重要。将来的には、飲食店や宿泊施設など長く滞在してもらえるような場所にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~16時30分。土曜・日曜・祝日定休。見学料は大人=1,000円、高校生以下=500円。ウェブサイトで事前予約が必要。

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