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「みやづ暮らし体験ツアー」 生ごみ肥料を使った農業体験でSGDs学ぶ

主催の「ブルーシー阿蘇」松森豊己さん(中央)、道下保夫さん、「FoundingBase」の谷内田千春さん

主催の「ブルーシー阿蘇」松森豊己さん(中央)、道下保夫さん、「FoundingBase」の谷内田千春さん

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 宮津のNPO団体「ブルーシー阿蘇」(宮津市須津)が6月30日、「みやづ暮らし体験ツアー」を開催する。

松森さんが自作した肥料作りの道具

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 ツアーの主な内容は、山登りと農業体験。午前中は「大寂山 江西寺」(宮津市)の和尚と共に「大師山」(同)に登り、町の歴史や文化を伝える。午後は、同団体が取り組むSDGsについての講座と肥料作り、農業体験を実施。実際に作っている野菜を料理して食べてもらう懇親会も開く。

 同団体は2006(平成18)年に設立。阿蘇海のヘドロを原料としたゼオライトやシリカゲルの研究・開発のほかゼオライトを活用して生ごみから作った肥料を使う「エコの環(わ)」事業を通じて、同海域の環境改善に取り組んでいる。

 宮津市にある工場で研究者として働いていた理事長の松森豊己さんは、阿蘇海への関心から退職後にヘドロの研究を始めたという。生ごみを肥料化した経緯を「調べていくうちに、ヘドロから合成できるゼオライトという土がとても優秀だと分かった。土壌微生物が住みやすい物質で、発酵に適していると考えた」と振り返る。

 ツアー企画については、「ヘドロを除去できれば、阿蘇海がきれいになる。ゼオライトで生ごみを肥料化して野菜を作ればSDGsにも当てはまり、社会にいい影響を与える。次世代を担う若い世代に活動を知ってもらったり引き継いでもらったりしたい」と意気込む。

 イベントの運営に協力する「Founding Base」(同)の谷内田千春さんは「農業に関心がある人はぜひ来てほしい」と呼びかける。

 当日は10時30分にクロスワークセンターMIYAZUに集合。19時30分終了。参加費は5,500円。申し込みはpeatixで受け付ける。

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