
京丹後の「こうりゅう虹こども園」(京丹後市久美浜町永留)で3月19日、壁画アートと園歌の制作に感謝を伝える「ありがとう会」が行われた。
壁画は久美浜町在住のアーティスト、210artworks(ツーテンアートワークス)の小國克弥さんと妻の晶子さんが制作。園歌は古嶋陽子さんが作詞し、藤原哲也さんが作曲した。
同園は今年、京丹後市から社会福祉法人不動園に移管され10年たつことを記念して、昨年、壁画と園歌の制作を始めた。
壁画制作の経緯について、小國さんは「息子が同園に通っていることもあり、子どもと一緒に絵を描くワークショップをしないかと提案した。そのときに園長から壁画を変えたいと話があり、今回のプロジェクトに発展した」と振り返る。以前の絵は、キリンやゾウなどの動物が描かれていたが、「キリンは黄色など、固定した色ではなく自由な絵にしたい」と山副祐子園長が話したという。
同園の方針は「人生の根っこを育てる」で、小國さんは方針、園長の話、園歌の歌詞、普段の取り組みなどを踏まえて壁画のコンセプトを決めた。同園の名前にある「虹」と園の方針の「根っこ」をかけ合わせ、「もし虹に根っこがあったらどんな風になっているだろう」と発想を広げ、デザインを決めた。
園歌の歌詞は保護者と地域住人から募集し、古嶋さんの歌詞をベースに制作した。古嶋さんは「大好きな園のことを思って作った。好きな場所を1番と2番のフレーズに入れたので注目してほしい」と話した。
晶子さんは「描いている最中に子どもたちから『頑張ってね』と声をかけてくれて、よりいい絵が描けた」と話した。
園児からは「いろいろな色でカラフルな絵。遠くからでもよく見える。ありがとう」「ぴったりの歌を作ってくれてありがとう」などの声が聞かれた。