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京丹後・大宮織物ホールに「羽衣天女」の壁画 hitchさんが描く

完成した壁画とアーティストのhitchさん

完成した壁画とアーティストのhitchさん

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 京丹後の大宮織物ホール(京丹後市大宮町)で4月27日、壁画の「お披露目会」が行われた。

ライブペインティングでサインが描かれた

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 壁画は大阪を中心にアーティストとして活動するhitch(ヒッチ)さんが制作。hitchさんはライブペインティングや壁画制作を中心に活動し、「美しい壁画を普及する」というビジョンを持つ。

 壁画は京丹後市に伝承が残る「羽衣天女の伝説」をモチーフに描かれた。「同様の物語はアジア・ヨーロッパ・北米・南米の広範囲に伝わっている。それぞれの土地に根付く羽衣伝説を描くことで、つながりを可視化したい。壁画をもっと身近に楽しんでもらえるきっかけになれば」とhitchさんは話す。

 壁画制作の費用はクラウドファンディングで協力を呼びかけ集めた。返礼品として、「小嶋庵」(網野町)のちょうちんにhitchさんが絵を描いたものなどを用意した。

 同ホールに描かれた「天女」は「もし令和に天女がいたらこうだったかもしれない」と想像し、現代的な人を描いたという。参加者からは「毎日制作の様子を見ていた。完成がとても楽しみで、ワクワクしていた。素晴らしい絵をありがとう」「町に彩りがあふれたらいいと思っている。いい取り組みだった」「『丹後の歴史を現代に』というテーマが面白かった」などの声が聞かれた。

 hitchさんは「壁画などのストリートアートはコミュニケーションを生むので楽しい。制作中に車からあいさつしてくれる人や話しかけてくれる人がいて、いろいろな人の声を聞きながら制作できた」と振り返る。今後も「羽衣天女」の伝説が残る地域で壁画を制作していくという。

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