
「第2回 丹後WOOD FESTIVAL(ウッドフェスティバル)」が3月16日、阿蘇シーサイドパーク(与謝野町字岩滝)で開催される。主催は京都府丹後広域振興局。
昨年の様子。「よさの作事組」の家づくりワークショップ(写真提供=京都府丹後広域振興局)
「子どもたちが地元の木に触れるきっかけづくり」として、昨年初めて開催した同イベント。開催の背景について、同振興局農林商工部森づくり振興課の足立亘さんは「どんどん山を手入れする担い手が少なくなってきている。子どものときから地元の木に触れて育ち、興味を持ってほしいと思い企画した」と話す。
丹後地域の森林面積は全面積の75.7%で、約1万人が山を保有しているが、間伐など山を手入れする森林従事者は50人ほど。高齢化が進み、森林の面積に対して担い手が足りていないのが現状。
同課の河原崎知尋さんは「地元産木材を使うことで山の整備が進み、光の入る森が作られる。そこで育まれた水が川から海に流れて、豊かな海づくりへとつながる。お金にならないと山が放っておかれてしまうので、まずは木を使うことに興味を持ってもらいたい」と話す。
当日は、地元木材を使った物販14店、地元食材を使った飲食20店、体験ブース12店、広報1店が出店する。同イベントをきっかけに、木材を使ったアクセサリーを制作・販売する「織元tango umetoku」、まきストーブ店「ハートカントリー」「プラヂナー」も出店。体験ブースでは、「よさの作事組」が子どもと大工が一緒に小さな家を建てるワークショップを実施。年齢制限はなく、20分ほどで体験できる。ほかにも「チェーンソーアート倶楽部(くらぶ)京丹後」が11時~と13時~の2回、アート制作を実演する。
足立さんは「来て、木に触れて、遊んで、楽しんでもらいたい。地産地消がテーマなので、『地元にこんなところがある』と新たな出会いをしてもらえれば」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~15時30分。入場無料。