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京丹後・木下酒造が夏季限定「アイスブレーカー」 先入観なくす工夫も

取締役の木下光さん

取締役の木下光さん

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 京丹後の木下酒造(京丹後市久美浜町甲山)が5月10日、無ろか生原酒「Ice Breaker(アイスブレーカー)」を夏季限定で発売した。

「Ice Breaker」 5月10日から売り切れるまで販売予定

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 1842年創業の同酒造。2007(平成19)年からはイギリス人のフィリップ・ハーバーさんが杜氏を務め、「熟成」と「個性」をテーマにさまざまな日本酒を造っている。一般的に日本酒は造りたてがいいとされているが、「玉川」は何年も寝かせて熟成させることで「よりおいしくなる」という。ラベルには「BY=ブリュワリーイヤー」を明記し、何年熟成した日本酒かが分かるようにしている。

 取締役の木下光さんは「『日本酒はこうでなければいけない』ではなく、自由に楽しんでほしい。寝かせてもいいし、すぐ飲んでもいい。熱かん、冷、ロックで飲んでもいい。それぞれの楽しみ方を探してほしい」と話す。

 アイスブレーカーは15年ほど前から販売。滋賀県の農家から仕入れた米「日本晴」を使う。瓶は水色、ラベルにはペンギンを描き、日本酒が好きではない人にも買ってもらえるよう工夫しているという。「販売当初は『日本酒のイメージと離れているため絶対売れない』と言われたこともあった。どんどん広がっていき、今ではたくさんの人に飲んでもらえている」と木下さん。

 「Ice Breaker」の意味は「場や雰囲気を和らげるもの」。ロックで飲むことをお勧めしており、温度変化によって味・アルコール度数が変わることも名前の由来だという。

 「今年からラベルに書いてある『純米吟醸』の文字をなくした。他の種類も同様にしていく予定。『純米吟醸』『大吟醸』という先入観をなくし、雰囲気や酒そのものを味わってもらえたら」と木下さんは期待を込める。

 価格は、500ミリリットル=1,320円、1.8リットル=3,520円。酒蔵併設の直売所や全国の酒店で扱う。売り切れ次第、販売終了。

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