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京丹後のカフェで「アイリッシュナイト」 パブ形式で会話やお酒楽しんで

主催する「カフェミツバチ」の荻美帆さん(左)、「tabel table」のハミルトン純子さん

主催する「カフェミツバチ」の荻美帆さん(左)、「tabel table」のハミルトン純子さん

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 イベント「アイリッシュナイト」が現在、「カフェミツバチ」(京丹後市峰山町菅)で行われている。主催は同店とカフェ「tabel table(タベルテーブル)」(大宮町)。

2階は立ち飲み形式。知らない客同士が一緒にお酒を飲む場面も

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 アイルランドのパブを参考に立ち飲みを基本に、料理や酒を提供する同イベント。開催の背景について、「tabel table」のハミルトン純子さんは「冬は客足が落ち込む。丹後の冬は寒くて暗いので、気分も落ち込みがち。外に出て楽しむきっかけになれば」と話す。

 アイルランドのパブで必ず置いてあるという「ギネスビール ドラフト」をはじめ、「フィッシュ&チップス」「コテージパイ」など同国の定番料理を提供。「ビールのつぎ方も工夫している。一度ついだ後、泡が落ち着くのを待ってから提供するのがアイルランド流」とハミルトンさん。

 パブについては、「アイルランドでは、どんなに小さな地域でも必ずパブがある。それぞれ行きつけの場所があって、お酒と音楽やスポーツ観戦、会話を楽しむ人でにぎわっている。このイベントもそんな風に楽しんでもらえたら」とも。期間中、店内にはアイルランドの音楽を流し、生演奏も予定している。

 ハミルトンさんは京都市出身。2006(平成18)年から6年間、アイルランドのダブリンで暮らしていた。現地ではアイルランド料理を学んだり、みそ造りなど日本食の料理教室を開いたりしていた。帰国後、祖母の家がある京丹後に引っ越し、料理研究家として料理教室を開いた。現在は、海外観光客向けに日本料理を教えたり、イベントでスコーンなどの焼き菓子を販売したりしている。

 同カフェは2007年にオープン。以前は「ハニカムカフェ」として大宮町で営業していたが、2017(平成29)年に店主・荻昭浩さんの実家の隣にある現店舗に移動し、「カフェミツバチ」に名前を変えてリニューアルオープン。2階建てで、1階にはセレクト雑貨を置き、雑貨の購入のみも可能。

 萩さんは京丹後市出身で、大学卒業後は東京都で車の部品を作るエンジニアとして働いた。転勤で山梨県の河口湖周辺に住んだときに「田舎でもカフェがたくさんあり、文化水準が高く洗練されているように感じ、地元でカフェをやりたいと思うようになった」という。妻でシェフの荻美帆さんは神戸市出身。ファッションデザイナーとして働いて経験も持つ。

 参加した常連客からは「いつも人が集まる場所。昔は夜営業をしていて、こんな感じで会話を楽しんだ。その頃のようで楽しい」という声が聞かれた。地元客は「毎日やってほしい。カジュアルにお酒を味わえる場所がないので、新鮮」と話していた。知らない客同士が一緒に酒を飲みながら、会話をする様子も見られた。

 今後のイベント営業は、2月14日・15日、28日、3月1日の18時~22時。小学生以下は参加不可。

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