障害者アートの展示会「TANGO まるっぽ美術館」が11月30日より、「ウッディいさなご」(京丹後市峰山町五箇)で開かれる。主催は「丹後で福祉とアートをつなぐ実行委員会」で、丹後地域の6つの福祉施設が参加している。
2022年から開催し、今年で3回目。展名は、丹後の言葉で「丸ごと」を「まるっぽ」ということに由来する。「丹後を丸ごと美術館にして、障害のあるアーティストをもっと知ってほしい」という思いで始まった。
今年は「暮らしにアートを」をテーマに、56人のアーティストが手がける作品約170点を展示する。絵画や陶器、かまぼこ板や和紙、段ボールを使った立体作品などのさまざまな作品が並び、それぞれの世界観に浸ってもらえるよう展示方法も工夫する。
関連企画として11月30日、似顔絵を展示するコーナーやライブペインティングを会場で行い、制作している様子を公開する。アーティストのまあさんは「うれしい気持ち。私のことを知ってほしい。(ライブペインティング当日は)頑張って男前をいっぱい描きたい」、同じくアーティストの大五郎さんは「絵を描いていると、嫌なことを忘れて心が落ち着く。(当日は)見てもらうのも、絵を教えるのも楽しみ」と話す。
同委員会の清水真実さんは「全国的にはアール・ブリュットと呼ばれる障害者アートを展示・販売する活動が活発になってきているが、丹後ではまだまだだと感じている。この活動を通して、一人でも多くの人が作品の価値に気づき、丹後地域で暮らす障害を持ったアーティストたちの暮らしが豊かになるきっかけになれば」と期待を込める。
開催時間は10時~16時(最終日は13時まで)。入場無料。12月4日まで。