与謝野町が10月26日から、大学生向けのキャリア教育プログラム「ヨサクエ」を行う。
同プログラムは今年で2回目。主な内容は、参加する大学生が「クエスト」と呼ばれる「与謝野町の課題」を解決する施策を、リサーチやフィールドワークを通じて考え、発表するもの。プログラムの中で与謝野町や役場の仕事の魅力を知ってもらい、役場就職希望者や与謝野町で働きたいと思う学生を増やすのが狙い。
全5日間のプログラムで、10月26日に京都市内で与謝野町についての講義や互いを知るためのレクリエーションを行い、11月8日~10日は与謝野町役場の見学や町内のフィールドワークと発表を、同16日にはオンラインで参加者が自身のキャリアについて深く考えるようなワークショップを、それぞれ行う予定。
昨年は14人が参加。参加後、与謝野町の採用試験を受けたり、丹後地域に移住したりした人もいたという。与謝野町総務課の安達希美さんは「プログラムにたくさんの大学生が参加し、与謝野町を知ってもらうきっかけになった。今年はどんな大学生が参加してくれるのか、とても楽しみ」と話す。
開催のきっかけについて、与謝野町総務課課長補佐の中田秀樹さんは「与謝野町では若い世代が少なくなり、公務員を志望する人もどんどん減ってしまうと考えられる。プログラムを通じて、公務員や町のことを知ってもらい、志望者を増やしたいと考えた」と振り返る。
中田さんは「高校生にもプログラムに参加してもらう予定で、町内に住む高校生と町外から来る大学生の両方の視点から与謝野町の魅力を発見してもらえれば」と期待を込める。