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京丹後にクラフトジン「舞輪源蒸留所」 標高683メートルの自然生かす

プロジェクトリーダーのヨンテさん(左)、蒸留家のシンザンさん(右)

プロジェクトリーダーのヨンテさん(左)、蒸留家のシンザンさん(右)

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 京丹後でクラフトジンを製造・販売する「舞輪源蒸留所」(京丹後市弥栄町)が4月6日、オープンした。

販売しているクラフトジン

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 同店は、丹後天橋立大江山国定公園「京丹後森林公園スイス村」の敷地内にあり、同施設を管理するエーゲル(京都市右京区)が経営する。もともとは焼き肉店だった「マイリンゲン」を改修し、蒸留所と併設のカフェを作った。

 プロジェクトリーダーはヨンテさん、ジンの蒸留家はシンザンさん。ヨンテさんはもともとお酒が好きだったという。「大学卒業間近で内定をもらっていたが、東京で働くことに違和感があり辞退した。そのときクラフトジンの話を聞き、面白いと思った」とヨンテさん。シンザンさんは「自然が好きだった。コロナ禍で香りに興味を持ち、線香家の元で学んでいた。クラフトジンも香りが大事。やってみようと思った」と話す。

 京丹後森林公園スイス村は標高683メートルに位置し、隣接する森には300種類以上の植物が自生している。ジンの原料であるジュニパーベリーもあり、植生を生かしたジン造りができるという。

舞輪源蒸留所で販売する「フレッシュクラフトジン」は森に自生するクロモジなどの植物や地元農家が作るレモンなど14種類を蒸留している。水にもこだわり、山の高地で取れる硬度10の軟水、山の麓で取れる硬度180の硬水の2種類をブレンドしているという。

 オープン初日には、オープニングイベント「住山」を開催。住山は同エリアの昔の地名。「廃村になった住山が、また人が集まるエリアになればと思いイベントを企画した。誰もが帰って来られる場所になれば」とヨンテさん。イベント当日は、食やサウナなど丹後の事業者が出店。参加者は70人ほど。「クラフトジンがおいしかった」「自然のなかでのんびりと時間を過ごせた」などの声が聞かれた。

 「今後はジンの製造・販売だけでなく、イベントの企画やカフェの営業など、人が集まり、コミュニティーができる場にしたい。ここは自然がマジョリティーの場所。人が自然とつながれるきっかけになれるはず。まずは舞輪源を知ってもらえるように頑張りたい」と2人は意気込む。

 価格は、200ミリリットル=2,310円、700ミリリットル=5,610円。店頭とオンラインショップで販売している。蒸留所は予約時のみ営業。予約はウェブサイトで受け付ける。

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