
「丹後ウッドフェス」が10月26日、阿蘇シーサイドパーク(与謝野町岩滝)で開催される。開催は3回目。
同イベントは2023年、丹後広域振興局農林商工部森づくり振興課が「丹後地域の人に、地元の木についてもっと知ってもらおう」と初めて企画した。木があることで山の機能が維持され、人々の安全な暮らしにつながることや、山の水源が守られることで健全な海にもつながること、地元の木を使うことで地元の環境保全につながることなどを、丹後地域の人に伝えることを目的としている。
前回までの開催では、子ども連れの参加が多く見られた。同課の河原崎知尋さんは「参加した家族からは『木の匂いや手触りを知る機会になって良かった』との声が聞かれた。木のボールプールなども用意し、楽しんでもらえた」と手応えを話す。
今回は、出店者それぞれが同イベントの趣旨を理解し、丹後産の木材や食材を出店内容に取り入れているという。「アクセサリー作家は作品に木片を使ったり、似顔絵作家は木のフレームを使ったりと、出店者が自ら取り入れてくれているのがうれしい。木材に限らず地産地消を意識したイベントになっている」と河原崎さん。
今回、チェーンソーアート倶楽部京丹後が出店し、チェーンソーアートの実演、作品販売、展示を行う。「約40分かけて一本の木材からアート作品が作られる様子を、ぜひ見てほしい」と河原崎さん。今回初出店の宮津地方森林組合は、まきや干しシイタケを販売するほか、林業用の重機「グラップル」を使った積み木体験も行う。
河原崎さんは「当イベントは、この先5年間は続ける予定。一日だけでも本物の木に触れる機会は大切。『すべすべ』『あったかい』など、子どものうちに木について知り、関心を持つことで、将来地元の木を生活に取り入れてくれるようになると期待している。当イベントは木育体験の場として大切にしているが、緩い雰囲気で楽しんでもらえるので、レジャーシートなどを持って気楽に遊びに来てほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~15時30分。入場無料。