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京丹後の高校生、ジオパークをテーマに「恐丹後お化け屋敷」 600人来場

「恐丹後お化け屋敷」を企画・運営する京都府立丹後緑風高校網野学舎の生徒たち

「恐丹後お化け屋敷」を企画・運営する京都府立丹後緑風高校網野学舎の生徒たち

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 イベント「恐丹後お化け屋敷」が7月31日~8月3日、アミティ丹後(京丹後市網野町網野)で開催された。主催は京都府立緑風高校網野学舎(京丹後市網野町)経営企画科の生徒たち。

カフェ「kanabun」と高校生が「お化け」をテーマに共同開発したドリンク

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 同イベントは2017(平成29)年に初開催。以降、夏のイベントとしてコロナ禍での中止を挟みながらも継続してきた。同校3年生が中心となって企画し、1・2年生と共にイベントを運営している。

 今年は山陰ジオパークをテーマに「ジオパークの真実~消えた調査団~」を制作。「かつて山陰海岸ジオパークでは、地元の人々が神を敬い大地と共に暮らしていた。しかしある日、外から来た者たちが岩や化石を乱暴に持ち帰り、神を封じた『玄武岩の祠(ほこら)』が壊されてしまった。その瞬間、大地が怒り、天変地異が頻繁に起こるようになった。村の厄災が呪いのせいだと知らない調査団は祠(ほこら)の調査に行き、彼らも一人、また一人と姿を消していく。呪いを解く方法はただ一つ…。玄武岩の祠に神を再び封じること」というストーリー。

 同校と同じく山陰海岸ジオパークに位置する鳥取県立青谷高校(鳥取県鳥取市)の生徒とも連携し、特産品のウニを提供してもらったという。リーダーの安田楓さんは「ジオパークは横のつながりが強くないことも課題だった。今回の取り組みを通して、他校とコラボができて良かった。生徒たちをまとめるのが難しかったが、たくさん呼びかけて、話し合って、一致団結できた。家族連れのお客さまにたくさん来てもらい、楽しんでもらえて、ジオパークの魅力も伝わったと思う」と振り返る。

 お化け屋敷会場の外では地元の飲食店9店が出店し、生徒たちと共同開発したメニューを販売した。カフェ「kanabun」は目玉ゼリーが入った「呪ース」や丹後の夕日をイメージした「美ソーダ」を、バーガー店「2525バーガー」は酒かすと摘果メロンを使った「京丹後バーガー」を、「セントラーレ・ホテル」と「らぁめん小僧」は「幽冷麺(ゆうれいめん)」を、それぞれ販売。いずれもジオパークの素材を使うこと、お化け屋敷の雰囲気に合うことを意識してメニューを考案。生徒たちも店前に立ち、「いらっしゃいませ」「いかがですか」と大きな声で呼びかけていた。

 参加した地元の小学生からは「すごく怖かったけど、楽しかった」「昨年も来て面白かったから今年も参加した」などの声が聞かれ、小さな子ども連れの家族からは「本格的で驚いた。怖さも選べたが、子ども向けの『やさしい』で十分怖かった」「夏を感じられて良かった」などの声が聞かれた。

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