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京丹後に初のタトゥースタジオ 地元アーティストが開業

「HOLIDAY BIER KYOTO」のタトゥーアーティストの小國克弥さんとマネジャーのあんこさん

「HOLIDAY BIER KYOTO」のタトゥーアーティストの小國克弥さんとマネジャーのあんこさん

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 タトゥースタジオ「HOLIDAY BIER KYOTO(ホリディ・ビア・キョウト)」(京丹後市久美浜町湊宮)がオープンして、10月1日で1カ月がたつ。

スタジオからは久美浜湾が見える

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 店主は、タトゥーアーティストの小國克弥さんと妻でマネジャーのあんこさん。あんこさんは歯科衛生士の資格を持ち、スタジオのマネジメントや衛生管理を担う。京丹後市には他にタトゥースタジオがなく、同店が同市初となる。

 小國さんは久美浜町出身で、「210artworks(ツーテンアートワークス)」としてグラフィックデザインや壁画アートを手がけている。2023年には「クスカ」(与謝野町)の壁面に、今年4月には母校である丹後緑風高校久美浜学舎の体育館に壁画アートを制作した。アーティストとして活動しながら2年間、独学でタトゥーを学び、開業した。

 小國さんが好きなタトゥーデザインは「アメリカントラディショナルタトゥー」というジャンル。昔アメリカの船乗りが旅の無事を祈って入れたり、島に着いたときの記念や土産に入れたりしていたものだという。「ポップな雰囲気のデザイン。そのときのノリやフィーリングも大事にする自分の性格とも合っている」と小國さん。

 同スタジオでは最初にカウンセリングを行い、好きなもの、ファッション、これまでのストーリーなどを聞いた上で、デザインや彫る場所を決めていくという。小國さんは「彫った後の人生にも影響があることなので、責任を伴う。コミュニケーションを大事にしている」と話す。

 スタジオを開くことについては葛藤もあったという。「タトゥーアーティストへの憧れが強く、自分なんかがやっていいのかと思っていた。世間からもネガティブな印象を持たれやすいジャンルで、リスクもある。それでも本気でやりたいし、『今だ!』と思い、スタジオを開くことにした」と小國さん。妻でマネジャーのあんこさんは「(夫が)目を輝かせている姿を見て、それを隠す必要はないと思った」と振り返る。

 小國さんは「タトゥーを彫るときは少なからず痛みがある。そのときに汚くて暗いスタジオだと、タトゥーとの思い出が悲しいものになってしまう。そうではなく、世界観のあるきれいなスタジオで、いい匂いがして、いい景色を見て、ここにいる時間そのものを楽しんでもらえれば」と話し、あんこさんは「初めてタトゥーを入れるお客さまも多い。悩んだら気軽に相談してほしい」と呼びかける。

 完全予約制。カウンセリング、相談のみも受け付ける。予約はインスタグラムとLINEで受け付ける。

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