酒蔵の蔵開きイベント「tantan kura around(タンタン・クラ・アラウンド、略称「タンクラ」)」が5月23日と30日の2日、京都北部にある10つの酒造で開催された。同イベントの開催は1年ぶり2回目。
23日は、木下酒造(京丹後市久美浜町)、熊野酒造(久美浜町)、竹野酒造(弥栄町)、谷口酒造(与謝野町)、与謝娘酒造(与謝野町)が、30日は白杉酒造(大宮町)、ハクレイ酒造(宮津市)、池田酒造(舞鶴市)、東和酒造(福知山市)、若宮酒造(綾部市)が蔵開きを行った。竹野酒造は同イベントに初参加。酒造の見学や日本酒の飲み比べ、地元食材や地元の飲食店による料理の販売などを、それぞれの蔵で行った。
同イベントでは、酒蔵の蔵人(くらびと)たちが自らホームページやチラシ作りなどの企画・運営を行う。実行委員長で白杉酒造の社長兼杜氏(とうじ)である白杉悟さんは「京都北部だけで日本酒の蔵が12蔵もある。当イベントではそのうち10蔵が蔵開きを行った。人口に対して蔵の数が多いのが面白い。日本酒をきっかけに、この地域の良さを知ってほしいと企画した」と話す。「蔵は広い範囲に点在しているので、個人で全て回るのはなかなか難しい。全て回ってもらえるようにバスツアーを用意したり、買い物を楽しんでもらえるように昨年と比べてスタンプラリーの景品を豪華にしたりした」とも。
木下酒造では杉玉作り体験のイベントが行われた。参加者からは「もともと玉川(木下酒造の銘柄)のファン。蔵開きのイベントが楽しく、昨年に引き続き参加した。いろいろな蔵を見て回りたい」などの声が聞かれた。
与謝娘酒造杜氏の西原司朗さんは「蔵から見える山の風景とお酒を一緒に楽しんでもらえるように企画した。『昨年も来た』などのうれしい嬉しい再会もあり、やって良かったと思う」と話す。
谷口酒造では2016(平成28)年に伊藤若冲生誕300年に合わせて発売した銘柄「若冲」にちなみ、伊藤若冲筆「雨龍図」のレプリカを展示するなど、各蔵で趣向を凝らした企画が行われた。
今後について、白杉さんは「一年で一番忙しい仕込みの時期が終わった、このタイミングでお客さまに商品を手渡しできるのがみんなのモチベーションになっている。できたお酒を目の前で飲んでもらえるのはうれしい嬉しい。『もうやめよう』という意見は一度も出たことがない。今後も長く続けていきたい」と話す。