本のフリーマーケット「たんたんブックマーケット」が4月29日、京丹後の「まちまち案内所」(京丹後市峰山町杉谷)で初めて開催された。主催はデザイナーの余根田直樹さんと、本屋「Wind-Up Bird Books(ワインドアップバードブックス)」(兵庫県豊岡市)店主の武藤保貴さん。
同イベントは、丹後・但馬を中心に活動する本屋や、自主出版している人、持っている本を販売する人、本にまつわるワークショップをする人の4ジャンルから出店を募った。当日は、本屋「本は人生のおやつです!!」(兵庫県朝来市)やイラストレーター・グラフィックデザイナーのゴボテンさん、古本を量り売りするおばたとしおさん、薬剤師の船戸一晴さん、短歌のワークショップを行う中井成美さんなど全14組が出店。参加者は丹後・但馬など各地から約150人が来場した。
主催した余根田さんは但馬出身で、6年前に京丹後へ移住。普段はデザイナーとして働きながら、本のある空間が好きで、まちまち案内所1階で貸し本棚「丹後のもくじ」を運営している。イベントを企画した背景として、「この地域では本屋がどんどんつぶれていっている。みんなネットでポチポチと買うので、本屋で寄り道をして『偶然出合う』という出合いがなくなってきている。それはもったいないと思った。自分の本を次の人に渡すという『本のバトン』のような役割ができる。本が譲り受けていく光景や、本を通して人が交流する空間を復活させたいと考えた」と話す。
共同で主催した武藤さんは大阪出身で、2021年1月に本屋を開きたいという思いで豊岡に移住。2024年4月に「Wind-Up Bird Books」をオープンした。武藤さんは「京丹後での出店は今回が初めて。普段、交わることがない但馬と丹後が組み合わさったら面白いことが起きそうだと感じた」と話す。「本好きに会えて良かった。『こういうイベントがあったらいいな』という声を聞けたことがうれしかった」とも。
参加者からは「ずっと行きたかった本屋さんに会えて良かった」「気になる本が多く、一日中いられるイベントだった」「本好きの人と話せて楽しかった」などの声が聞かれた。
今後については2人とも「今回、予想以上に盛り上がった。1回では終わらず、2回、3回と続けていきたい」と意気込む。余根田さんは「本好きじゃない人にとっても本をきっかけになれたら。ワークショップなど、本をツールにして楽しめるクリエーティブな活動の道も作れたら」と話す。