キャンプイベント「タカシマFEELキャンプ」が6月1日・2日、「高嶋海水浴場・オートキャンプ場」(京丹後市丹後町上野)で開催された。主催は同所を運営する石川智也さん。
「キャンプをしながら、楽しく自然の豊かさや大切さを知ってほしい」との思いで企画した同イベントは、今年で2回目。イベント名にある「FEEL」は「Fun Eco Earth Love」の頭文字を取ったという。使い捨ての紙皿を使わず、マイコップ・マイ皿の持ち込みを呼びかけた。
当日は、カレー店「THE SPICE」(久美浜町)、ピザ店「uRashiMa」(網野町)、米の栽培・販売をしている「YAMA UKAWA FARM」(丹後町)など、丹後地域・京都北部の飲食店を中心に9店舗が出店。さまざまなワークショップも行い、「MOYAKO」(網野町)のビーチクリーンや防災士・坂中綾香さんのパラコード作り、210artworksさんのアート体験、ちょうちん店「小嶋庵」のちょうちん作りなどがあった。
石川さんは和歌山県出身。飲食店で経験を積み、2019年に東京から京丹後に移住。元々キャンプが好きだったことから縁があって同所を運営することになったという。海水浴場・キャンプ場の他にも、コテージも営んでいる。
イベント開催のきっかけは、「キャンプ好きの人に環境問題へ関心を持ってほしかったから」だという。「ビーチクリーンなどの環境問題に取り組む人たちは自然を汚していないはず。キャンプをする人の中には意識がない人もいる。そうした人に、楽しく触れてもらうきっかけになれば」と石川さん。
参加者はほとんど県外からで、大阪から毎年夏に利用する客もいるという。参加者からは「ここは海が近いし、スペースも広い。のびのびとキャンプができる場所」「イベントがなくても来ているが、こうした機会があるのは面白い」などの声が聞かれた。「普段から県外からのお客さまが多い。せっかくなら、丹後の面白い人を知ってほしい」とも。
出店者からは「イベントの趣旨に賛同して参加した。どのお客さまもマイ皿を持ってきてくれて驚いた」「穏やかな雰囲気で、出店者側もイベントを楽しめる」などの声が聞かれた。