
「日本一短いアーケード」とされる商店街「御旅市場」内にある観葉植物専門店「Soeru Garden(ソエルガーデン)」(峰山町御旅)が7月17日で1周年を迎える。
店主の山添貴也さんは高校を卒業して約12年間、家業の生花店で働いていた。観葉植物が好きな貴也さんの趣味を生かしてイベント出店などをしている中で「店は出さないのか」という声を受け、同店を1年前に夫婦で開いた。
妻の彩花さんは元看護士で、生花業界で働くのは同店が初めて。店名は「お客さんに寄り添う」「日常に植物を添える」「イタリア語で太陽」「夫婦の名字(山添)」に由来して、彩花さんが名付けた。
貴也さんは「京丹後市は一部が観光地になっている。旅行の計画に当店を入れて立ち寄ってくれるお客さまもいた。マニアックな植物も取り扱っており、SNSなどのネットワークを強みにしている」と話す。「観葉植物を購入する入り口を優しくしたい。当店では植物を仕入れたら一度、全て適当な土に植え替え、家で育てやすいようにしている。アフターフォローに力を入れているのも強み。植物も命なので、大切にしたいという思いで接客している」と話す。
彩花さんは「命に寄り添うことをモットーに、今まで仕事をしてきた。現在、小学校の親子教室の依頼を受けて植え替え教室の準備を進めていて、楽しい。好評であれば、いろいろな所で植え替え教室を開いていきたい」と意気込む。
貴也さんは「京丹後で観葉植物と言えば当店だと思ってもらえるようになりたい。フラッと見るだけでも、気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す。
20日には同商店街のアーケードでイベント「ソエルフェスタ」を開催予定。峰山町御旅出身の貴也さんが、1周年の感謝祭を開こうと考えた際、「にぎわっていた当時の商店街を一日だけでも復活させたい」と企画した。当日はワークショップなど体験のブースを多く設け、子どもが楽しめるように工夫するという。
営業時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。営業日はウェブサイトとインスタグラムで知らせる。