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京丹後・宇川に米粉お菓子とコーヒーのカフェ 工務店跡改装し交流の場所に

店主の山下優紀さん

店主の山下優紀さん

 カフェ「ヤマウカワウェアハウス」(京丹後市丹後町上野)が4月16日にオープンした。

米粉で作ったお菓子。原材料も国産や無農薬のものを使っている

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 店主の山下優紀さんは大阪出身。ワーキング・ホリデーでニュージーランドとオーストラリアで暮らした。もともとコーヒーに興味があったことから、オーストラリアにいた際はコーヒーで知られるメルボルンでバリスタとして働いた経験も持つ。しかし、コロナ禍で日本に帰国。その後、米のおいしさに魅力を感じ、夫の父の実家がある京丹後市丹後町宇川に移住し、「宇川加工所」(丹後町)で米粉を使ったお菓子の製造・販売に取り組んできた。

 建物の老朽化や農業用倉庫が必要になるなど、新たな拠点を探していた際、工務店のオーナーから「工務店跡を引き継いでほしい」と声がかかり、カフェをしようと決めた。

 同店のこだわりは、夫が作っている米を米粉にし、菓子作りに使っている点。子どもが安心して食べられる菓子を目指し、「大切な人に食べさせたい」と思ってもらえる商品作りを心がけているという。

 コーヒー豆は海外のものを取り入れる。「夫が農家だからこそ、コーヒーを作っている海外労働者の背景を考えることができるようになり、仕入れを通して応援したいという思いもある」と山下さん。「メルボルンのコーヒーは酸味があるが、ミルクや砂糖を加えず、そのものを味わってほしい。万人受けではないかもしれないが、自分の中でのメルボルンスタイルにこだわりたい」とも。

 「あなたと地球に優しい」を理念に掲げ、もともと工務店だった建物に残る木製家具なども店づくりに生かした。テイクアウトではごみが出ることも意識し、マイカップ持参が当たり前になる風景も目指すという。

 山下さんは「何もない宇川だからこそ、価値がある。温泉や観光だけで終わってしまいがちな宇川でカフェを営む挑戦にはドキドキしているが、人とモノが交わる場所にして、いろいろなきっかけが生まれてほしい」と意気込む。当初は移住者として地元の人との感覚の違いに戸惑うこともあったが、今は信頼関係ができてきた経験も生かし、「来てくれた移住者の方も後押しできたら」とも。

 営業は当面、テイクアウトを中心に行う。営業は木曜・金曜・土曜の11時~16時。土曜はイベント出店のため不定期営業となる。

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