
丹後海と星の見える丘公園(通称「うみほし公園」)(宮津市里波見)が10月25日、イベント「星と海のナイトパーク」を開催する。夜間のイベント開催は初。
ライトトラップで虫を捕まえる様子(提供=丹後海と星の見える丘公園)
開催のきっかけは、利用者の「うみ『ほし』公園なのに夜は入れないのか」という声から。職員の市瀬拓哉さんは「『丹後は都会と比べて星がきれいに見える』という魅力を伝えるために開催する。丹後の観光業界にナイトコンテンツが不足しているという問題もあり、実験的に開催する」と話す。
同イベントでは「星空ガイド」「ナイトウオーク」「ナイトパーク酒場」の3つの企画を行う。星空ガイドでは、「星空案内人」の資格を持つ職員が夜空の楽しみ方を参加者に伝える。天体望遠鏡も自由に使うことができるよう、無料で貸し出す。晴天の場合は屋外で実際の星空を見ながら行い、雨天の場合は室内でスクリーンに映した星空を解説する。
ナイトウオークでは、職員と一緒に夜の園内を散策。ライトトラップという仕掛けを使って虫を捕まえ、観察する時間も設ける。市瀬さんは「夜の森は少し怖いところもあるが、それも含めて楽しんでもらえたら」と話す。
ナイトパーク酒場では、同園がおつまみやビール、地酒などを有料で提供する。「今まで当園はお酒が飲める場所というイメージではなかったと思うが、丹後の食材やお酒を星空と一緒に楽しんでもらいたいと企画した」と市瀬さん。そのほか、たき火やキャンドルを用意し園内をライトアップして演出するという。
同園は2006(平成16)年に開園し、来年で20周年を迎える。敷地面積は甲子園球場約37個分で、主に環境教育を目的として宿泊や体験プログラムを提供してきた。市瀬さんは「園内にある『記憶の丘』という場所からは270度、海を見渡せる。丹後の人にも、丹後外の人にも園の良さをしってもらうため、教育イベントだけではなく、ライトに楽しめるイベントも企画していく」と話す。
市瀬さんは「今まで当園に来たことがなかった人に来てほしい。子ども連れから若いカップルまで楽しめる内容になっている。今後は近隣地域と連携してナイトコンテンツを強化したり、ビアガーデンを開催したりしていきたい。夜空を見ながらわいわいと楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は17時~21時。雨天決行、荒天中止。当日は有料プログラムに使えるチケットを販売する。