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京丹後でローカル見本市「SLOW」 まちの「つくり手」と出会う場に

実行委員長の坂田真慶さん(提供=SLOW実行委員会)

実行委員長の坂田真慶さん(提供=SLOW実行委員会)

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 「SLOW(スロウ)-つくる旅展-」が10月19日、25日・26日の3日間、まちまち案内所(京丹後市峰山町杉谷)と網野町島津の町なかで開催される。

フィールドワークで使う空想地図キット(提供=SLOW実行委員会)

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 実行委員長の坂田真慶さんは2017(平成29)年、京丹後市に移住。開催のきっかけについて、坂田さんは「丹後で多くの『つくり手』に出会った。つくり手とは、もの作りや場作りだけでなく、飲食店経営者やまちの住人も含む。多様な人々が緩くつながり存在する町のあり方がいいと思った。人口が減少する中で15年後を見据え、丹後にいるつくり手の変化を体感できる場として、『ローカル見本市』をやりたいと思った」と話す。

 網野町島津で19日にフィールドワークを含むワークショップを開催し、まちまち案内所で25日・26日にトークイベントとマルシェを開く。

 トークイベントは「地域」「ものづくり」「食」の視点から5つのイベントで構成。テーマは、25日=「空き家・リノベ・風景について語ろう」「丹後のものをちゃんと届けよう」「風土はfoodから お米や発酵文化について語ろう」、26日=「ミクタン(mixひとびとたんご)について語ろう」「本が身近にある地域について語ろう」。

 「mixひとびとたんご(通称「ミクタン」)」は、2018(平成30)年まで10年間開催されていたイベント。坂田さんは「ミクタンによって丹後でやりたいことがある人たちのハードルが下げられた印象がある」と話す。過去に行われてきたイベントや事業について振り返るのは、「見本市」を開きたいという思いからだという。振り返りをすることで未来への問いを持つという目的もある。

 マルシェには、果樹園「日下部農園」(久美浜町)や菓子店「Amu-Hum」(峰山町)など京丹後市内の事業者や、出版社「三輪舎」(横浜市港北区)など市外の事業者が出店する。

 フィールドワークは、空想地図キットを使って自分の住みたい地域の地図を作成し、地理人こと空想地図作家の今和泉隆行さんからフィードバックを受けた後、島津エリアを歩いて地図との違いや気づきを発見、共有するもの。坂田さん自身がまち歩きが好きだということもあり、「まち歩きによって視点が変わる体験をしてほしい」と企画した。

 「SLOW」のタイトルについて、坂田さんは「世界の消費や情報のスピードはどんどん速くなっている。つくり手が存在し続け、培われていくような面白いまちは『遅いまち』なのではないかと考えた。世間より遅いまちがあってもいい、そんなまちをデザインしたいという思いから名付けた」と話す。

 坂田さんは「丹後半島内だけでなく、丹後にゆかりのある半島外の人にも来てもらいたい。企画に参加する事業者やつくり手のファンを募集するような意図もある。毎年開催する予定なので、その日にギュッとまとまって丹後の人や事業を知ったり、出会えたりするような場になれば」と話す。

 トークイベントの開催時間は10時~19時、参加料金は、大人1,000円、高校生以下無料。マルシェは10時~16時、入場無料。フィールドワークは13時~17時、参加料金は、大人=1,500円、高校生以下=500円。

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