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宮津に米粉パン「ファームベイク」 産地でのものづくり目指し大阪から移転

試食会の様子

試食会の様子

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 米粉を使ったパンや菓子を製造・販売する「FARM BAKE KYOTO(ファーム・ベイク・キョウト)」(宮津市須津)が9月17日、地元向けの試食会を開いた。

(左から)「絹米食パン」と「絹米五穀」

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 経営はFOOD PUNK(フードパンク)で、前身は大阪府吹田市内で工場を構えていた「heays pantry(ヘイズパントリー)」。社長の永濱愛子さんが「生産者の近くでものづくりをしたい」との考えから移住と工場移転を検討し、2年前から準備を進め、今年6月に移住、8月に工場の移転を実現した。ブランド名の由来について、永濱さんは「丹後で取れたものを丸ごとパンやお菓子にしていきたいという思いを込めた」と話す。

 永濱さんは大阪出身。父方の実家が伊根町、母方の実家が与謝野町で、幼い頃から丹後に来る機会があったという。ニュージーランドに留学したとき、グルテンフリーやベジタリアンなど多様な食文化に触れ、日本でも実現できないかと低糖質パンや米粉パンの製造に取り組み始めた。事業は2018(平成30)年に開業、2020年に法人化している。

 現在はホテルの朝食向けなど業務用パンを中心に製造し、大阪の外資系ホテルに卸している。工場では一般向けの販売はしていないが、将来的に検討していくという。従業員は永濱さんを含め4人。うち2人は京都北部で米粉の菓子やパンの製造・販売に個人で取り組んできたメンバー。メンバーと共に、今後は米粉を使った菓子の開発・販売にも取り組む方針。

 原料の米粉は「浪江農園」(与謝野町)と契約し、今秋以降は同園のミズホチカラという品種を使う予定。永濱さんは「健康を意識した商品であることと『おいしさ』のバランスにこだわっていきたい。いい食材がある丹後でいいものづくりをしていけたら」と意気込む。

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