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宮津で「注文をまちがえるレストラン」 認知症への理解促進目指し開催

会場である「マ・ルート」のラウンジ

会場である「マ・ルート」のラウンジ

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 イベント「注文をまちがえるレストランTango」が9月21日、複合型施設「Ma・RooTs(マ・ルート)」(宮津市波路)」で開催される。

イベントのチラシ

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 同イベントは、2017(平成29)年に小国士郎さんの呼びかけで始まった取り組み「注文をまちがえる料理店」の派生イベント。2023年に認知症基本法が制定されたことにより、これまで世界アルツハイマーデーと呼ばれていた9月21日が「認知症の日」と定められた。その日に合わせ、全国の34団体が同様のイベントを開催する。丹後地域での開催は今回が初めて。

 当日は、認知症のある人がホールスタッフとして接客を担当。注文と違う料理が運ばれることもあるが、それを「失敗」とせず「まあ、いっか」と受け止め合う体験を通じ、認知症への理解を広げ、誰もが安心できる交流の場を生むことを目的にする。丹後の実行委員会は大学生や福祉施設のボランティアスタッフなど有志8人から成り、実行委員長は「みねやま福祉会」に勤める櫛田彩子さんが務める。

 メニューは「煮込みハンバーグ」「ビーフカレー」(以上1,000円、ドリンク・サラダ付き)と「お子さまランチ」(500円)。ホールスタッフは丹後で暮らす認知症のある12人が務める。

 櫛田さんは「失敗を失敗と捉えず、互いを受容し合うことで、みんなが自分らしくいられると思う。マ・ルートが大事にしている考え方と『注文をまちがえる料理店』の考え方が合っていると感じた。(当日は)楽しいレストランにしたい」と意気込む。

 営業時間は11時~15時。予約推奨。予約はインスタグラムのDMなどで受け付ける。

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