
イベント「丹後夜の市」が8月11日、金刀比羅神社(京丹後市峰山町泉)で開催された。
同イベントは峰山の夏祭り文化を受け継ぐ取り組みとして2019年に始まり、今年で4回目。開催の背景について、実行委員長の中西脩介さんは「30年以上前には、商店街が主催して夏祭りを開催していた。店先で焼き鳥を焼き、ウナギのつかみ取りをするなど、多くの人でにぎわっていた思い出がある。7年前までは『飛天』として開催していたが、市長交代でなくなってしまった。夏祭りを復活させ、ワクワクドキドキを創出し、まちの活力を生み出したいと考えた」と話す。
当日は約1000人が来場。丹後地域の飲食店、キッチンカー15店、地元団体による模擬店7店が出店した。メインコンテンツであるステージでは、お笑い芸人のソマオ・ミートボールさんが司会進行を務め、子どもたちのダンスパフォーマンス、地元高校生OBOGのアカペラライブ、京丹後市出身のアーティストOKYOさんやヒメノアキラさんの演奏が披露された。京丹後市商工会青年部はラムネ早飲み大会を開催し、小学生から大人まで30人ほどが参加した。
中西さんは「子どもたちのステージを親が見守る姿が印象的だった。自分たちが小さかった頃の夏祭りを思い出し、今の子どもたちにも『夏祭りは面白い』という記憶が残ればうれしい。高校の軽音で出てくれた子どもが将来、プロとして戻ってきたり、能登の復興支援の塩サイダー販売のように支え合いの輪が広がったり、そんなパワーアップを続けたい」と話す。
来場した地元の中学生からは「初めて来た。祭りが好きでいろいろ回っている。ポテト、かき氷、唐揚げ、ベビーカステラを食べた。歌を聴くのと屋台が楽しい。これから友達も来て、19時くらいまで遊ぶ」などの声が聞かれた。