
健康増進を目的とした施設「WAKUWA(ワクワ)健康しあわせステーション」(京丹後市峰山町荒山)が7月1日にオープンする。経営は丹後乳販(峰山町)。
同社は86年前に牧場として経営を開始し、卸売業を経て現在は宅配サービスを主に行っている。社長の井上泰典さんは「宅配サービスを行っていると、高齢者と出会う機会がたくさんある。商品を届ける以外の役割として、声がけ運動も行ってきた。京丹後は高齢者が多いことで知られているが、高齢者の現状は家に閉じこもりがちだったり、買い物難民と呼ばれる状態だったりすることが多い。そうした中で、高齢者が行く場所としてシニア向けの学校を作りたいと考え、当施設の立ち上げを決めた」と話す。
同施設では、健康測定や健康アドバイスのほか、「おしゃべり広場」と題したコミュニティー活動や読書会、専門家による講演などを予定する。室内には液晶モニターを備え、動画に合わせて体を動かす「モーショントレーニング」の体験も提供。利用者は自らが好きなサービスを選び、好きなタイミングで訪れることができる。井上さんは「WAKUWAの施設名は、ワイワイ、ワクワクした気持ちを持ってもらいたいという思いから決めた」と話す。
利用は月額1,400円から。4つのプランを用意し、プランに応じて利用者に付与されるポイントの数が変わる。利用者は、そのポイントを使ってサービスを受ける。6月中はプレオープン期間のため、全てのサービスを無料で提供する。
井上さんは「アクティブシニアと呼ばれる層の方々に気軽に来てほしい。今後は送迎サービスも行う予定。場所、情報、体験、交流の提供をする中で、若い人と高齢者の交流などもできたら」と話す。
営業時間は9時~16時。土曜・日曜定休。