
料理教室&カフェ「tabel table(タベルテーブル)」(京丹後大宮町上常吉)が4月28日、移転を知らせるお披露目会を開いた。
同店は2018(平成30)年、京丹後市大宮町奥大野でオープン。海外観光客向けに日本料理を教える料理教室や予約制でアイリッシュブレックファストの提供、カフェ営業を行ってきた。
店主のハミルトン純子さんは京都市出身。2006(平成18)年から6年間、アイルランドのダブリンで暮らし、現地でみそ造りなどの日本食を教える料理教室を開いていた。祖母が京丹後に住んでいたため、幼少期から同市を訪れていたこともあり、帰国後に引っ越しして同店を開いた。今回、前店舗の家賃が値上がりしたことをきっかけに移転を検討。8年前から空き家になっていた親戚の家を借りることができたため、昨年12月末に前店舗を閉め、2月に営業を再開した。
お披露目会当日は、「てまりずし」「ホウレンソウのごまあえ」「唐揚げ」「タケノコのすりながし」を振る舞った。「ホウレンソウのごまあえ」は料理教室のときに必ず作るメニューだという。
移転後はカフェ営業を行わず、「一汁三菜クッキング」と名付けた海外観光客向けの日本料理教室をメインに営業する。移転について、ハミルトンさんは「母屋も離れも庭も立派で、家に呼ばれたと思った。海外のお客さまはこの場所に来ただけで喜んでくれる。今後は、離れの軒下や和室で抹茶体験や着付け体験をするなど、この場所を大事に活用していきたい」と話す。日本人向けの料理教室も検討中だという。
当日の参加者からは「親戚の建物を受け継いで、新しい場を開くのはとてもすてきなこと」「立派な家でびっくりした。この場所で日本料理を学べるのは面白そう」「日本人向けにも料理教室をやってほしい」などの声が聞かれた。
料理教室は完全予約制。ウェブなどで受け付ける。店の詳しい住所は予約した人のみに伝えるという。