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「丹後語り部の会」が語り部発表会  実演や浦島伝説などの動画披露も

会長の東哲さん

会長の東哲さん

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 丹後地域の歴史や伝説、文化を伝える任意団体「丹後語り部の会」が3月5日、「第2回丹後語り部の会 語り部発表会」を開催する。会場はアグリセンター大宮(京丹後市大宮町口大野)で、同様のイベントを開催するのは1年ぶり。

京丹後市久美浜町での勉強会の様子。家族連れや若い参加者も見られた

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 同会は、2007(平成19)年から2013(平成25)年まで行われた「北京都丹後ふるさと検定」の合格者を中心に設立。職業や得意分野がさまざまな30~80代の会員が、「丹後の歴史や文化をつないでいきたい」と集まった。現在は32人で、語り部や観光ガイド、動画制作などの活動をしている。

 昨年、語り部の知識を残す目的で動画制作を始め、ユーチューブチャンネルでの現在までの動画投稿数は50本を超える。「高齢の会員も多いが、動画を作るためにスマートフォンの操作を覚えたり、丹後の歴史について新たに学んだりと、みんな動画制作に前向きに取り組んでいる」と、会長の東哲さんは話す。

 発表会では、「宮津を愛したドイツ人作家ケラーマン」など3本の語り部実演に加え、「丹波国羽衣伝説」「最古浦島伝説」など5本の語り部動画を発表する。同会をサポートする嵯峨美術大学名誉教授の講話や丹後緑風高校との連携活動の紹介も予定。

 発表会について、東さんは「丹後の資源は宝だと思っている。歴史や文化を後世に残すために大切な場。同じ思いを持つ人の輪を広げたい。会の活動に協力してくれた方への感謝を伝える場でもある。歴史や文化を幅広く紹介するので、興味がある人はぜひ来てほしい」と呼びかける。

 今後の活動については、「ほかの地域と連携して活動したい。語り部の会が長く続くよう、若い人にも参加してほしい」と期待を込める。同会は来年度以降、会員外でも参加できる研修会を開催予定。

 開催時間は13時30分~16時30分。要事前申し込み。締め切りは2月28日。

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